2021年11月30日 火曜日

--明日から12月。2021年もこの一月で終わる。

--2年目のコロナで、社会も変わってきた一年だった。音楽にもコロナ以降の社会・世界で制作されたものが増えたし、コロナ社会をテーマにした(せざるを得なかった)アルバムも多かった気がする。

--自分は音楽に未来を夢見る世代ではない。今この世界・現実をスキャンするようなものだと思っている。この先に未来があるというなら未来を設計しているともいえるが、現実も今も不定形だから未来を意図して設計するのは困難だし、意図して設計された未来があるとしたら、それは物事を単純化しているだけに過ぎない。音楽は複雑で流動的なものだから、自分は音楽を単純化したくない。

--私はカート・コバーンの死をとても重要に思っている。端的にいえば彼の死は、出口なしの消費社会で、消費物の偶像に仕立て上げられたこの世界から逃避だった。しかしその死の切実さは上の世代にも下の世代にも伝わらないだろう。なぜなら「この矛盾」そのものの渦中を生きている世代ではないからだ。だから人によっては彼の死は「無駄死」とすら思ってしまうかもしれない。しかし1967年生まれのカートから1970年代初頭生まれまでの私たちの世代は消費社会の「矛盾」と、それによる「無駄死」を背負わされて世代だったと思うのだ。日本ならば就職氷河期世代とロスジェネ世代にあたるといえばわかりやすいかもしれない。その役割を「押し付けられた」世代だったのだ。

--いつも思うこと。カート・コバーンのカーディアンとジム・オルークのカーディガン。

--疲れると人間は後ろ向きになる。疲れを取るには睡眠しかない。

--睡眠の重要性はやはりリセットにあるのだろう。よく大変なことがあると一度寝るという意見もあるが、それは一度リセットすることで、その大変なことの濃度を下げてくれるからだ。

--消費ではなく浪費へ。バタイユ的な過剰さが資本主義の搾取を超える最後の方法かもしれない。