2024年2月のアルバム

①Kali Malone『All Life Long』(Ideologic Organ) All Life Long。一生を通じて探求すべきもの。それはすなわち「音楽」だろう。ここにあるのは真っ白な雪景色のような音楽。もしくは音の結晶のような音楽。カリ・マローンはパイプオルガンによるドローン…

2024年1月のアルバム

①Blanket Swimming『Archway』(Somnimage) この過酷な世界において生きるものの心を休ませる必要がある。アメリカの南部出身のアンビエント作家による霞んだアンビエンスに浸っていると、騒々しい世界から離脱し、音と音が織りなす静謐なサウンドスケープ…

2024年のはじまりにむけて

・2024年が始まって21日もたってしまいました。今年最初の投稿は1日にすべきでしたね。 ・今年の音楽聴取はもっと絞っていこうと思います。昨年もその傾向ありましたが、今年はその有限化(?)をもっと自覚的にやっていこうと思いました。サブスク時代は情…

2023年 ベストアルバム 40

2023年はまさに「喪失」と「不在」の一年でした。音もまた「存在」と「不在」の間を行き来するように音楽を聴いていたように思います。 その結果でしょうか、アブストラクトなドローン、アンビエント、フィールドレコーディング作品、ミュージック・コンクレ…

2023年12月のアルバム

-- 2023年12月のアルバムは12月15日で区切ります。16日以降は2024年分のアルバムとしてカウントするようにします。とはいえ来年はもっと数を絞ってアップしていこうと思います。いわゆる厳選ですかね。もうしばらくしたら2023年ベストもアップします。こんな…

2023年11月のアルバム

Evian Christ『Revanchist』(Warp /2023)

ポスト・ディスコンストラクション・トランス・ミュージック。「トランス/ミュージック」空間に内在(並行生成)する亡霊のごとき破壊の侵食。デジタルな画像/音響によって生成する崇高が、そのマシン的快楽を分解=rhizomeするだろう。意識の深層から世界…

2023年10月のアルバム

2023年9月のアルバム

2023年8月のアルバム

2023年7月のアルバム

宮﨑駿『君たちはどう生きるか』を観たので底の浅い感想など。

宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』を観た。端的にいえば傑作であった。異様な傑作というべきかもしれない。これは宮﨑駿の「逆襲のシャア」であると無理な断言もしたくなる。そう失われた「母」の映画だからだ。 現実世界に疲弊した継母とその息子となる…

2023年6月のアルバム

2023年5月のアルバム

2023年4月のアルバム

2023年3月のアルバム

2023年2月のアルバム

2023年1月のアルバム

・2023年になり1ヶ月が経ちました。去年は途中で投げ出してしまった「その月ごとに聴いたアルバム」の記事ですが、今年は、毎月飽きずに作成できたらなと思っています。 ・このリストを毎月作っておくと、年末恒例の年間ベストを作るときに便利ですし、何よ…

2022年ベストアルバム10

・2022年のベストアルバムです。今回はジャンル分けもせず、至ってシンプルに10作選びました。基本電子音楽メインで聴いているので他ジャンルには寄り道せずにまとめました。 -- ①ノイズ、グリッチの自律性。生成と運動。統御と放任。炸裂と消失。抽象性の極…

Evan Parker Electroacoustic Quartet『Concert In Iwaki』(Uchimizu Records)

コンサート・イン・いわき アーティスト:エヴァン・パーカー Uchimizu Records Amazon エヴァン・パーカー・エレクトロアコースティック・カルテットのアルバムである。パーカーが90年代に入ってから活動を始め、ECMからもアルバムがリリースでも知られるパ…

2021年・年間ベストアルバム40

●2021年は混乱の一年だった。7月、コロナ禍、その行き先が不透明な状況の中、かつての「戦後」の残骸のような東京オリンピックが開催されてしまい、90年代以降、日本のポップミュージックシーンにおいて名を成したある音楽家が社会的に葬られた(私は彼の復…

2020年・年間ベストアルバム101

2020年の年間ベストです。全101アルバムを選びました。101作品なのは特に意味はありません。 -- 101 Giuliano d'Angiolini『Antifona』(Another Timbre) anothertimbre.bandcamp.com 100 KTL『VII』(Editions Mego) 99 Rivet『On Feather and Wire』(Ed…